白押さえ(白打ち)ってなに?注意するべきポイントは?

アクリルバッジ木製バッジなどを製作する際にでてくる「白押さえ・白版」とは?

今回は白押さえについて詳しく説明いたします!

白押さえとは?

白押さえ(白打ち)とは、透明な素材や色の濃い素材に印刷をする時に、一度白いインクを印刷し、その上から印刷をすることでキレイに発色させる方法です。

 

◆アクリル板のような透明な素材に印刷をする場合

カラーインクは半透明の透けたような仕上がりになります。

 

◆木製バッジのような色の濃い素材に印刷をする場合

カラーインクが素材の色の影響を受けた色で仕上がってしまいます。

白押さえを付けることにより、素材の影響をあまり受けずにカラーの表現が可能になります。

 

但し、完全に素材の影響を無くし、データの色味のまま印刷することは難しいので注意が必要です。

素材の色がかなり濃い場合(黒など)は、影響を軽減してくれる程度の認識がいいでしょう。

 

アクリルバッジ

 

オーロラアクリルバッジ

 

木製バッジ

 

 

 

白押さえの注意点・ポイント

データを製作する際の、白押さえに関してのポイントをご紹介します。

 

デザイン上の白は白押さえが必ず必要!

カラー部分の印刷はCMYKの4色を掛け合わせた印刷となります。

4色の掛け合わせで白色は作れませんので、デザイン上にある白色の部分は白インクで印刷された白押さえを活用しての表現となります。

※白押さえは分かりやすくする為、K100%(黒一色)で作成

 

 

▼NGデータ例

デザインデータ上に白をおき、白押さえ上にデザインをおいていない為、白が印刷されず仕上がりでは鳥のデザインが無くなってしまいます。

▼OKデータ例

白押さえデータに白く見せたいデザインをおくことで仕上がりにきちんとデザインが反映されます。

 

 

白押さえのズレに注意する!

アクリル製品への印刷は白押さえの印刷、カラーの印刷と2回印刷を行う事になります。 その為、どうしても多少の印刷のズレが発生してしまいます。

髪の毛の先の細い線、細い文字など、ズレが目立ちやすく白押さえが見えた仕上がりになってしまいます。

 

 ※白押さえ印刷+カラー印刷:端に白が見えてしまいます。

 

上記の画像ように、端に白が見えてしまうズレを目立ちにくくする為に白押さえは

少し小さく作って頂くときれいに仕上がります。(デザインから-0.1mmの白押さえがおすすめ)

 

 

透け感を残したい場合は白押さえを付けない!

 

色が透けたような仕上がりにしたい場合は白押さえ無しでデータ制作して下さい。

 

特にアクリルバッジは素材が透明なので、デザインによって透けた仕様(白押さえ無し)にすることによって印象的なグッズを作ることが可能です。

透けた部分を作りたい場合は背景など一部分を白押さえなしにし、メインのデザインには白押さえを付けることをお勧めいたします。

 

逆に木製バッジは地色が濃い素材なので、白押さえがないと想像した色とかけ離れてしまう場合があるので注意が必要です。

 

▼ステンドグラス風のデザインでガラス部分には白押さえを付けず、フレーム部分のみに白押さえを付けることで透け感が美しく、デザインを生かした仕上りに!

 

 

イラレで実際にデータを作ってみよう!

白押さえはK100%(黒一色)で作成します。 製作方法はざっくりと3ステップです!動画で確認してみましょう。

 

【illustratorの場合】

 

①デザインに沿った、白押さえ部分のパスデータを作る

②パスをK100(黒ベタ)で塗りつぶす

③白押さえのはみ出しを防ぐため-0.1mmのサイズ調整を行う

 

まとめ

白押さえとはデザインの下に白インクをおくことで、カラーの発色をよくする方法の事です。

白押さえの仕組みを理解するとデザインの幅が広がり、よりオリジナリティのあるグッズを製作することが可能です。

 

今回の記事を参考にいろいろなデザインに挑戦してみてください♪

 

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